#008_1「はじめて知る『旧暦』」

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 「旧暦」という言葉を聞いたことはあっても、それがどんなもので、わたしたちの日常にどのように影響しているかを詳しく知っている人は、少ないのではないでしょうか。わたしたちの祖先が使ってきた旧暦は、月の満ち欠けと太陽の角度の両方を基準につくられた「太陰太陽暦」。太陽のサイクルのみを基準にしている「西暦(太陽暦)」とは、月の要素も大切にしているという点で大きく違う考え方です。  月の満ち欠けは、それが潮の満ち引きに明らかな影響をもたらすように、私たち生物の身体にも想像以上に大きな影響をもたらします。自然と向き合うことの少なくなった時代だからこそ、月の満ち欠けと呼応する身体の声に耳を傾けてみませんか?そのステップとして、1回目の今回は「旧暦の基本」について知っていきましょう。

  西暦(太陽暦)と旧暦の違いって?
現在、私たちが使っている西暦は、グレゴリオ暦という太陽暦です。グレゴリオ暦は1年を365日(閏年は366日)として、12カ月を定めています。 一方で旧暦には、2つの意味があります。 1つは、「西暦がグローバルスタンダードになる前に世界各地で使われていた暦」という意味。 西暦が使われ出すまでどんな暦が使われていたかは地域によって異なりますが、月の満ち欠けが大切な基準になっていたことは共通していそうです。日本では「陰暦」を使用していた長い歴史を経て、今から170年前に「天保暦」が確立しました。 もう1つの意味は、現在の日本で「旧暦」と呼んでいる暦のことで、「天保暦」を元に天文学的により精度を上げて作られた暦を指します。今回紹介するのは、この精度の高い「太陰太陽暦」の旧暦です。

2014年は13ヵ月の年

旧暦は月の満ち欠けを基準にした暦なので、毎月1日は必ず新月の日と決まっています。そして最終日は、新月の前日と決まっています。 ただし、月の満ち欠けのサイクルは約29.5日なので、12カ月で約354日。365日に10日以上も足りないということになります。これを調節するため、旧暦では2~3年に一度のペースで13カ月の年があり、実は、今年2014年の旧暦はその年にあたります。旧暦9月、長月の次に閏9月(閏長月)があります。旧暦では、7月が初秋、8月が仲秋、9月が晩秋で秋の期間。今年はさらに閏9月があるので、秋の期間が4ヶ月ということになります。下記の図をみてみましょう。 <2014年秋の旧暦と西暦> features008_1_image_2
著作:株式会社パンゲア「旧暦美人の会」 監修:鈴木充広

実は身近な「旧暦」の存在

旧暦を意識したことがない人でも、「春分の日」や、「立春」、「夏至」といった言葉はよく耳にしているでしょう。これらは、旧暦で使われている「二十四節気」のうちの一つ。「二十四節気」とは、太陽の角度を基準にして決められたもので、月の満ち欠けを基準とすることによって生じる季節のずれを調整するための基準です。 日本人は西暦を使っていますが、季節ごとの節目には、旧暦のカウントを意識して暮らしているのですね。

旧暦を意識した生活をすると、どうなるの?

それが一番気になるところですよね。 旧暦を生活に取り入れる意味とその方法については、次回ご紹介します。 〈参考〉 旧暦美人サイト http://www.pangea.jp/kyureki/