#027_2「『春の素肌美』を呼び覚ます洗顔Tips」

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桜舞う季節—。美しく優雅な眺めとは裏腹に、花粉、強風、紫外線などから肌はダメージを受けがち。その対策として、今回注目したいのが“洗顔”というスキンケア。 冬の間に強張ってしまった肌も、大気中の汚れが付着してしまった肌も。朝晩の正しい洗顔で、しっとりふんわりとした桜色の肌へと変身させてあげましょう。

石けん誕生前も、洗顔は大切なスキンケアでした。

モコモコと泡立つ固形石けんが日本で作られはじめたのは、明治時代のこと。それ以前の江戸時代の女性たちは、米ぬかなどを使って洗顔していました。 上の写真は、白米へ精米するときに出る米ぬかと、その米ぬかを入れるための「ぬか袋」。 布が貴重であった当時、ぬか袋は古い着物の端切れなどで作っていたそうです。

合理的な洗顔メソッド

洗顔に使う米ぬかは、銭湯で売っていました。女性たちは家から持ってきた「ぬか袋」に米ぬかを入れ、布越しに沁みてくる米ぬかエキスで洗顔していました。 布の繊維質が角質をやさしく落とすと同時に、米ぬかの美容成分を肌に届ける……なんとも合理的な洗顔法を、江戸の女性たちは実践していたのですね。 また当時の文献には、「顔をぬか袋で強くこすらないこと」「熱すぎるお湯は使わないこと」など、現代にも通じる洗顔メソッドが残っています。 洗顔は江戸時代から日本女性が大切に築いてきた美容法だったのですね。 時を経て現代。続いて、この春THREEがお届けするSAKURAISMのソープを使用した、最新の洗顔メソッドをご紹介します。

「桜に包まれて洗う」2016春の洗顔Tips

洗顔は、「汚れを落とす行為が肌への負担にもなりかねない」というリスクを背負っています。 荒い洗顔で“マイナス状態”になった肌と、優しい洗顔で“元気な状態”の肌では、その後のスキンケア効果にも差がでることは明らか。 「優しくて正しい洗顔こそ、美肌への近道」というのは、あながち真実なのです! これから迎える、肌が特にゆらぎがちな季節に向けて、THREEから登場するのは今春限定の「サクライズム アロマスキンソープ」。 エコサート規約に基づいて認定されたこのソープは、天然由来100%。植物の保湿成分を贅沢に含んでいるので、まるでエマルジョンで洗っているかのようになめらかな肌触りなのです。 これからご紹介する洗顔Tipsと組み合わせて、ツヤで満たされた桜色の肌をぜひ手に入れてください。

指でシャカシャカ、泡のクッション。

優しく洗顔するには「泡」の存在がマスト。手指は顔に触れず「泡のクッションで洗う」ために、まずはしっかりとソープを泡立てることが大切です。 泡立てに必要なのは「空気」。手のひらにしっかりと石けんを塗ったら、片方の手のひらをボールのように少し丸め、もう片方の手の指を泡だて器に見立て、シャカシャカと空気を含ませながら泡立てます。 石けんがついた手のひらをこすり合わせるだけでは「ふんわり」とした泡は生まれないので注意。時間がないときはネットを使用してもOKです。

洗うのも「指」で。鏡をじっと見ながら。

泡がしっかり立ったら顔全体に広げ、指先で小さい円を描くように、下から上に向かってクルクルと洗っていきます。 小さい円を描くように洗う理由は、どのパーツも清潔な泡で洗うため。皮脂などの汚れを吸い取った泡が顔の上をいたずらに行き来するのを防ぎましょう。 唇の下、唇の横、小鼻、フェイスライン、髪の生え際、眉の奥など、洗い忘れがちなパーツは意外と多いもの。洗顔時は下を向かず、鏡を見ながらしっかり洗えているか確認を!

顔は「拭かない」。布に「吸わせる」。

泡と汚れを丁寧に流したら、優しく水分を拭いましょう。ゴワゴワしたタオルや、不清潔な布はNG。 一回使うごとに洗えるハンカチサイズのガーゼを用意しておくか、それがなければ使い捨てできるティッシュでもOKです。 ゴシゴシ拭くのも、もちろんNG。濡れた肌の上にやさしく布かティッシュを置き、上から軽く押さえ、水分を吸いとらせましょう。
毎日朝晩、当たり前のように繰り返す洗顔。今回ご紹介したTipsを活用して、日に日に調子が上がっていく肌を、ぜひご実感ください。 次回は、表情を「うっきり」と見せる、桜色の血色チークの描き方をお届けします。どうぞお楽しみに!


資料・取材協力 ポーラ文化研究所
PHOTOGRAPHY BY AHLUM KIM